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天井では売らない、底では買わない、というのは、ごく当たり前のことですが、多くの投資家は、昔から、この当たり前のことができずに、大損をしてきているのです。 後になってチャートブックでも見たら、なぜこんなバカな売り買いをしたのだろうと反省することしきりです。 実際に株式売買の当事者になってみると、天井の高値圏に近づきますと、誰も彼もが上がるだろうと、もてはやしている状態で、いかにもこれから大相場が始まるごとく錯覚するのです。 そういうときには週刊誌の株式欄には「まだまだ青い果実」などと書き立て、株式新聞などを見ても常に推奨銘柄になっており、株式を始めたばかりの人ならまだしもベテランの人でも、そういう謳い文句に踊らされて、つい買ってしまうものです。 特に短波放送などを聴いていて、相場の勢いに巻き込まれてしまいますと、いかにもこれから、大きく上がるような気がして、魔が差してしまうのです。 なぜなら、天井のときはいちばん買いやすい相場環境であることと、底で売るときは、同様にいちばん売りやすい気持ちになりやすいのです。 ※ 二番天井とは株式のチャート分析で用いる言葉でダブルトップともいわれ、チャートの形の一つで三尊型と並び、天井の形として注目されます。 三尊型との違いは、高値AからBまで下げたあとに反発し、Aに迫るものの、これを突破できずに2番天井Cをつける点で、これは、三尊型を形成するほどの力はないと、下げたあとの上げの勢いの違いを表している。 ※ 三尊天井とは、大きな相場ではしばしば相場が成熟してくると、上昇ピッチが加速され、高値をつけ一旦天井を打つ。その後、反落し安値を付けると再び上昇に向かい、先の高値を上回る高値を付ける。 そして再び下落すると再度安値をつけ反転し、再び高値圏に向かおうとするが最高値を奪還できず反落し、その後は相場は下落に向かう。なければ、手を出さずに見送ることも大切です。 |
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