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投資家のもっとも陥りやすい落とし穴は、出来心であります。 ついよく調べずに、何気なく買ったり売ったりします。 こういうやり方では、たまに当たることがあっても、多くの場合失敗することになりやすいです。 なぜかといいますと、何気なく出来心で売買するのは、買いでは高値圏、 「カラ売り」では、上がり始めとか、上がっている途中が多いからです。 相場には、 たしかにカンも必要ですが、出来心はカンとはいえません。 カンの適中率が高い場合というのは、集中力が非常に強くなっている場合が多いですが、出来心というのは、集中力が極度にたるんでいる状態に過ぎないので、相場を正確に読むのは、非常に困難になってくるわけです。 株の売買というものは、まず安値圏なのか高値圏なのかを確認し、さらに、値動き、出来高、手口などを、十分に調べ、材料も十分分析して、はじめて出動すべきです。 何の準備もなく、単なる出来心で、安易に出動する場合には、失敗しないほうがどうかしています。 株の売買で、もっとも重要なことの一つは、ともかくも、手間をかけ、面倒なことをやり、丁寧に売買する、ということです。 キメ細かく、念入りな売買をしていないと、株では、なかなかうまくいきません。 ところが、大多数の投資家は、この手間をかけた売買、丁寧な売買というものを、おそらく今まで一度もしたことがないのではないでしょうか。 そんなことでは、株で成功しようといっても、ムリな話です。 |
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