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株式投資というものは、本来人と相談してやるものではありません。 これは、碁とか将棋の場合も同じことで、本来、人に相談しながらやる、といった性質のものではないです。 「この道を心得る人は、わが了見を立てず、人の了見にて商いする人はなきはずなり」と「三昧伝」にもありますが、株の売買とは、自分で考え自分で決断する以外に、方法はないのです。 ところが、投資家は、いろいろ相談しないと、売買できないケースが少なくありません。 これでは、株で成功しようと思っても、無理な話なのです。 「如何に知音を持つとも、頼まずに、ただわが身一つと心得べし」といったのは、戦国の武将鍋島直茂ですが、株式投資とは、自分のヨミしか頼りにならぬ、きわめて厳しい、孤独な世界なのです。 「幽霊と相場師は淋しい方に出る」といわれるように、常に「不安の大きいほう」、「人の少ないほう」につかなければならないというのが、株式相場の世界です。 それならば、自分で判断し、決断する場合は、何を頼りにすれば良いかというと、それは数字であります。 つまり、毎日の株価、出来高、取り組みなどです。 それを毎日丹念に場帳につけていけば、かならず相場に開眼する日が、やってくるのです。 |
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