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人生の本質とは、安定ではなくて、変化であります。 しかし、人間というものは、変化よりも安定を好みます。 現在の状態が、永遠に変わらないことを望んでいるのです。 そして、変化、変動ときくと、不安と不快を感じます。 これは、ごく自然な現象ですが、自然のままの状態では、株式投資だけでなく、人生を生きていくのにも、むずかしくなります。 人生に成功するためには、単に変化、変動に対応するだけではダメで、すすんで変化、変動を愛さなければいけません。 ニーチェは、単に運命を甘受するだけでなく、進んでこれを愛するようにいいましたが、この「運命愛」と同じく、株の売買をするものは、変化、変動を愛さなければなりません。 そして、さらに進んで、混乱さえもま愛さなければいけません。 もし人間が混乱を愛するようになりましたら、人生に怖いものはなくなり、不幸などというものは、起こりようがなくなります。 それはともかく、株式相場というものは、一瞬ごとに変化するのが特徴であります。 この変化に進んで対応するには、伸縮自在な心の柔軟性がなくてはなりません。 株式相場では、そのときによってテーマが違ってきます。 このテーマに愛着を感じすぎ、いつまでも執着していると、うまくいきません。 毎日、心を新たにして、心を伸縮自在な如意棒のような状態に保ちながら、相場に対応していくべきなのです。 |
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