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自分の力だけで何かを成し遂げるという姿勢は、確かに立派に見えます。だからといって、なんでもかんでもひとりで行おうとするのは非効率的です。 また、ひとりでやるという考えにとらわれたせいで、うまくいかないことも起こりうるのです。 ★ ひとりの考えには限度がある 世間には「苦しい状況でも、自分自身の力だけでやり遂げた」という美談があふれています。これらを耳にするうちに、「ひとりで頑張るのは立派なこと」「他人の力に頼るのは立派ではない」という認識が頭の中に浸透していませんか。実際は、ひとりの力ではどうにもならないことも数え切れないほどあるのではないでしょうか。 自分の力ではどうにもならないことに直面したとき、「自分は無力だ」と平静さを失い、落ち込んでしまう必要はありません。自分だけでは乗り越えられない壁があるということは、決してあなたの落ち度ではないのです。ひとりでできることには限りがあるのですから。 自分の力に限界を感じたときは、素直に他の人の力を借りましょう。それは何も恥ずかしいことではないのです。また、「誰かの力を頼るとなると、他の人に迷惑がかかる」という考えは捨ててしまいましょう。 ひとりでやることにこだわって、失敗してしまっては意味がありません。そのせいで、余計に誰かに迷惑をかけてしまうかもしれないのです。 まず最初に目指すべきは、物事を成功に導くことです。たとえ自分ひとりではできないことでも、周囲の人と協力すれば、やり遂げられる可能性は高まります。 それに、ひとりで考えられることには限度があります。自分以外の意見が加わることで、自分だけではできなかった斬新なアイデアが形になるかもしれません。 ★ 人は助け合って生きるのが自然 そもそも人間は集団で生活する生きものです。助け合い、頼りにし合って生きるのが自然な姿。それなのについ、「ひとりでできないのは恥ずかしい」「格好がつかない」などという間違ったプライドの影響で、窮地でも助けを求めないのです。 自分の力を、そして周囲の人の力を信じる「正しいプライド」があれば、本当に最善な手段がわかるはずです。 とはいえ、自分は何もしないで、周りの誰かが助けてくれるのを待つのは間違いです。まずは自分自身で動くのが道理というものです。誰にでも、それぞれの「やるべきこと」があり、そして、その「やるべきこと」のために、周りはあなたを助ける余裕がないこともあるかもしれません。 だからこそ、自分に余裕があるときは、周囲の人を積極的に助けていきましょう。あなたに助けられた相手が、今度はあなたをピンチから救ってくれるかもしれません。「情けは人のためならず」なのです。 |
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