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小さな頃、周囲の大人から叱られたという経験は、多くの人にあるでしょう。その経験が、健全な成長に結びついていればいいのですが、場合によっては足かせのように働いてしまうケースがあります。 ★ 染みついたトラウマを拭い去ろう まだ小さな子どもにとって、親や教師など、周囲の大人はとてつもなく大きな存在です。それゆえに、子どもが大人から言われた言葉は、大人になっても心の奥底に残っていることがあります。 心の奥に残った言葉がもしも、褒められたり、認められたりしたという嬉しい言葉であれば、自信の源としてプラスの働きをしてくれるでしょう。しかし、それがもしも、叱られたり、けなされたりしたという悲しい言葉であれば、心の傷としてマイナスの働きをしてしまうかもしれません。 たとえば、大人から「お前は本当に駄目な子だね!」「他の子は上手にできているのに」などと叱責された場合、その言葉が絶対的な真実として胸に刻まれます。 すべての人がトラウマのように、引きずっているわけではないでしょう。しかし、それを大人になっても引きずっていると、「自分は駄目な人間だから・・・」「他の人のように、上手にできないから・・・」というような、ネガティブな考えをしがちになるというわけです。 しかし、このような引け目を感じることはありません。嫌な記憶は拭い去ることができます。 そのためにはまず、あなたが今も本当に、子どもの頃のままなのかを考えてみましょう。子どもの頃よりも、あなたは成長しています。自分だけの力でできることは増えていますし、たくさんの知識と経験を身につけているはずです。その時点で、あなたは当時、大人から言われたままの人間ではありません。 ★ 成長した目線でもう一度みてみましょう 成長して立派な大人になった目線で、当時のことを振り返ってみてください。今になって思うと、大人から見た子供というのは、何もできないように見えてしまうのかもしれません。 そして何より、大人になった今、大人という存在は、決して絶対的なものではないとわかったはずです。あなたに対して厳しく接した大人も、判断を間違えていたり、見解が甘かったりしていたかもしれません。 場合によっては、虫の居所が悪くて、あなたに八つ当たりしていたというケースだってありえます。多少腹の立つところはあると思いますが、そうした言動に心を乱されるのは、無意味なことではないでしょうか。 もう子供ではなく立派な大人になり、当時よりも何倍も成長しているのです。 だからそろそろ、お仕着せの記憶は捨て去ってもいいのではありませんか。
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