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笑い声 朝夕絶えぬ 家をこそ 玉の台(うてな)と いうべかりけり 【歌の意味】 家庭の雰囲気が穏やかで朝夕笑い声が絶えない家を、玉の「うてな」に乗ると言います。 最近の親子の家庭事情を見てみますと、 @ 親子の会話や触れ合いが少ないくせに、親が子を甘やかし、何か問題があるとすぐカネを与える。 A 親の生活態度が悪く、親が自己中心的で、親の権威がはなはだしく低下している。 B 夫婦仲が円満でない。 C 教育方針が進学中心になっており、幼児期から躾(しつけ)が不十分で、父親が子育てに参加せず、母親に子育ての負担が重い。 というような状況ではないでしょうか。 このような環境では、子どもさんがのびのび育つとは考えられず、将来、協調性があって、心にゆとりを持っ円満な人格の形成も難しいと思われます。 子どもさんの養育方針としては、愛情は人一倍あるが、子供に接する大部分は子供さんの能力を信じ、子供さんの考えや行動を尊重する育て方が良く、親が子に対する愛情を理由に、何から何まで先回りして庇う育て方は良くなく、親が愛情を込めて遠くから見つめて、必要なときだけ自分で判断できるように導いてやるのが良いのです。 子どもさんは子どもなりに、以心伝心で大事な局面で自分で判断し行動できるようになることと、何よりも子どもさんの自主性が芽生え、以後の自分の行動に自信が持てるようになります。 溺愛ではいつまでたっても親離れできないこととなり、自分の考えや信念を持てないことにもなります。 何よりも大切なのは @ 子に黄金を残すよりも教育書を残すのが良いです。 A 是を是とし、非を非とするような、公正な判断力を養うことが大切です。 B 1年の計画を考えるなら穀類を植えるのがよく、10年の計画を立てるのなら樹木を増やすのがよく、人生100年の計を考えるなら、人を育成するのに勝るものはありません。 |
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