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小石をも 避けてソロソロ はびこりて 松は岩をも 砕くなりけり 【歌の意味】 生えたての松は、松の根を伸ばすため、小石でも避けながら恐る恐るはびこっていきますが、そうやって大木にまでなれば、岩さえ砕く力ができてくるという趣旨です。 松は幼いうちは小石をも避けてはびこるほど弱々しいですが、大きくなりますと、岩さえ砕く実力が備わります。 人間も同じで、初めのうちは大したことがなくても、一時も休まず努力し続けていると、どのような難関も突破できるような根性と実力が備わります。 最近の若者は辛抱できず、すぐに逆ギレしては、人のせいや社会のせいにして、何でも途中で逃げ出す人が多いようですが、何ごとも自分が信じる道を一筋に努力し、他人の思惑など気にしないことが大切です。 そのためには、まずは、自分が心から打ち込めて、なおかつ、いくら徹夜して頑張っても苦にならず、むしろ苦労が楽しみになるような対象をみつけることが肝要です。 それは趣味的な方面であっても良いし、あるいは、あなたの素質や才能を磨くような分野であっても良く、とにかく、少しでも人より秀でたもので頑張るのが良いでしょう。 それを1年、2年と続け、さらには5年、10年と磨きをかけていけば、その道では、遅かれ早かれ、人から先生と呼ばれるほどの域に達するのは目に見えています。 あなたには、あなたの生きる道があって、他人とは違うのですから、まずは、自分の天命を早く発見し、それに磨きをかけて実力を温存しましょう。 |
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