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賢さの おのが心に だまされて キツネはワナに かかるなりけり 【歌の意味】 キツネは自分の知恵におごるあまり、仕掛けたワナに自分で落ちるという趣旨です。 いまは、ある意味では高学歴社会になって、賢い人が多いですが、この場合の賢さは、自己保身、つまり自分のための金銭の追求や人を蹴落としてでも得たいと思う地位に対する抜け目のない賢さであって、人から尊敬されるような人格づくりにいそしむ賢さではありませんね。 人間が神から愛される条件として、どこか少し間が抜けているような人が選ばれるといわれていますが、もう少し、くだけた遊び心のある気持ちを持ちたいものです。 高学歴で頭が賢いだけでは、この世の富貴を獲得できるほど、人間は安っぽいものではありませんよ。 白隠禅師は次のように言っています。 ・今生(こんじょう)富貴になる人は、前世に蒔いた種による ・利口で富貴になるならば、鈍なる者は、みな貧か。 ・利口で貧乏するを見よ。 ・この世は前世の種しだい ・来世はこの世の種しだい ・種を惜しんで蒔かずして、五穀の栄えたためしなし ・良い種選んで蒔きたまえ 世の中に 寝るほど 楽はなかりけり 浮世のバカは 起きて働く |
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