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★ 趣旨 仏心を呼び覚ますのは、知ではなく、菩提心であるという意味です。 ここでいう「知」とは、世間の常識やこれまで当たり前とされてきたルール、先人が残した学問によって得られる知識のことをいいます。 ただ、時代が移り変われば、そのときどきの価値観によって常識やルールは変化するものです。 世間に根ざした考え方にばかり頼っていては、未来を切り開いていくことは困難なのではないでしょうか。 そのような行き詰ったときにあなたを救うのは、あなた自身の「仏心(仏のように慈悲深い心)」です。 そして、それを呼び覚ますのが「菩提心(悟りを求めようとする心)」というわけです。 これは努力する心、これまでの自分から変化しようとする心ともいえます。 禅宗の修行は、人間の力を超えた特別な力を得るためのものではありません。 たれもが持っているはずの仏心を呼び覚ますためのものです。 雲に覆われた心を晴らすようなイメージです。よりよい未来へ向かうための方法は、誰もがすでに持っているのです。
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