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いくたびも 思いさだめて 変わるらむ 頼むまじきは 我が心かな 【歌の意味】 自分の心ほど頼りないものはないから、自分の心に決して頼ったらいけないよという趣旨です。 心ほど、とらえにくく、わかりにくいものはありません。 この心のために、古来からどれだけ多くの人が苦しんできたことでしょうか。 みなさまも、正月元旦には、心も改まり、新年の挨拶とともに、何か自分の目標を定めて、今年こそは頑張ろうと試みているのではないでしょうか。 それでも、1ヶ月ぐらいは目標達成のための努力はするでしょうが、いつのまにか、処世の煩わしさから、自然と忘れ去ってしまっていることでしょう。 いかに、自分の心が当てにならず、自分自身でイヤになったことでしょう。 これほどまで、自分の心を自分で自由に操れないことから、昔から心に関する歌が数多く謳われています。 ・ 心より 心を得んと 心得て 心に迷う 心なるかな ・ 心をば 心の仇(あだ)と 心得て 心のなきを 心とはせよ ・ 心こそ 心迷わす 心かな 心に心 心せよ @ 心こそ、地獄と極楽の作り手であるので、心の奥の「心宝の光」を隠す、「心上の雲」を吹き払うしか方法がありません。 A 説教をする僧侶には会いやすいが、本当の人の道を教えてくれる人には会いがたい。 これを「経師(けいし)には会いやすく、人師(じんし)には会いがたし」と言いますが、早く自分の師と仰げる人と出会うことが大切です。 |
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