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こと足れば 足るにもなれて なにくれと 足るがなかにも なお嘆くかな 【歌の意味】 何不自由のない日々を送っているのに、まだ、足りない、あれも欲しい、これも欲しいでは、実に情けないという趣旨です。 現在は、たとえ不況とはいえ、文化文明が進み、どの家庭にもモノが溢れているのに、それでもまだ足りないと嘆き、あのブランドが欲しい、あのバッグが欲しい、あるいは大型のテレビが欲しいと、人間の欲とは、げに恐ろしくとどまることを知りません。 これではいくらお金があっても足らず、最後はローンやカードにも手を出し、眉間に皺を寄せてはため息ばかりです。 足るを知る心は、精神の自由度を得た人ではないかと思います。 精神の自由度を四柱推命学の視点から考察しますと、精神の自由度が低いほど、人間の欲望や煩悩が強くなり、精神の自由度が高いほど、人間の欲望や煩悩が弱くなると考えられます。 ★ これを中和の理から説明しますと、 ★ 体(日干)と用(格)のバランスが崩れるほど、人間の内部に潜む貪欲、妄念、怨み、怨念、嫉妬、怒り、執念、我執、自惚れ、妬み、不満など、普段は心の内部に隠されて表に出ないこれらの感情が、理性によって抑えきれず、しぜんと表面化する度合いが高くなると考えられます。 ★ そのうえ破格している人は、精神に焦りや苛立ちがあったり、心に迷いがあって、精神の安定が得られないと見ます。 ★ 体(日干)と用(格)のバランスが取れるほど、理性が煩悩を抑え、自制心がきき、人間内部のいやらしい部分が表面化しにくいと考えられます。 ■ 人格者の定義 中国では、すでに何千年も前にその定義がなされています。 ◇ 天理に純にして、人欲の雑なきものなり。 これは、一つのことに志を立てれば、それを貫くためには、雑念を抱かないということであり、もっと端的に言えば、これを仕上げたら、おカネになるとか、名誉が手に入るなどという邪念をいだかず、ひたすら正しいと思ったことを貫く人を人格者と言います。 生活の基本としては、何でも楽しみは極めないことか大切で、不足の喜びを知ることです。 |
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