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山川の 末に流れる 栃殻(とちから)も 身を捨ててこそ 浮かぶ瀬もあれ 【歌の意味】 人生に失敗したときは、すべての欲望を脱ぎ捨てて、再出発すれば浮かぶこともあろうという趣旨です。 栃殻とは栃の実が成熟して、はじけ散った後の殻のこと。 実が入っていると重いので、沈んだままコロコロと川の 底を流れますが、空になったら再び浮かび上がれます。 この歌はこうした栃の実の一生をもじったもので、失敗したらこの際、一度、身ぐるみを全部脱ぐなら、新しい世界が開け、もう一度、社会の表面に出られるといっています。 |
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