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いまごろに なに驚かん 神武より 二千年来 暮れていく年 【歌の意味】 大昔から年末はきているのだから、今になって何も驚くことはないし慌てる必要もないだろうという趣旨です。 世間では、12月31日になったら、何やかやと狂奔しているようですが、暦の決め方などもいい加減なものですから、自分自身の暦をしっかりもっていつも冷静に対処されるのが良いではないですか。 ただ、借金などの相手の取り立てが12月31日になっているのなら、この限りでありませんが。 【暦について】 @ 現在のグレゴリオ暦(れき)とは、1582年にローマ教皇グレゴリウス13世がユリウス暦を改良して制定した暦で、現行の太陽暦として世界各国で用いられているものです。 1年を365日とし、4年に1回閏年を置いて366日としますが、ただし、400年に3回は閏年とせず平年とするというものです。 (結果的に、400年間に閏年は97回となる) A 日本では明治5年(1872年)に採用され、明治5年12月2日の翌日を明治6年1月1日(グレゴリオ暦の1873年1月1日)としました。 【参考】 @ それまで用いられていたユリウス暦では、通常の年(平年)は1年を365日とし、4年に1回を閏年として366日とし、平均年を365.25日としていた。 ★365(日)×4(年)+1(日) =1461(日)・・・4年間の日数 ★1461(日)÷4(年) =365.25(日)・・・1年間の平均日数 しかし太陽年は約365.2422日であるため、ユリウス暦の方式では 1000年で約8日の誤差が生じる。 これにより、比較的頻繁に補正することが必要であった。 ★365.25(日)-365.2422(日) =0.0078(日)・・・1年ごとの誤差 ★0.0078(日)×1000(年)=7.8(日) =約8(日)・・・1000年間の累積誤差 A これに対して、新たに定められたグレゴリオ暦では、平年は1年を365日とし、4年に1回を閏年とするところまではユリウス暦と変わらないものの、さらに調整を加えて平均年を365.2425日とした。 この調整とは「西暦紀元(西暦)の年数が100で割り切れて、かつ400では割り切れない年は閏年としない。」というルールを加えることである。 これはすなわち、ユリウス暦の方式では閏年とされる年であっても400年間に3回は閏年とせずに平年に戻すということです。 ★365(日)×4(年)+1(日) =1461(日)・・ユリウス暦による4年間の日数 ★1461'日)×100 =146100(日)・・ユリウス暦による400年間の日数 ★146100(日)-3(日) =146097(日) グレゴリオ暦における調整を経た400年間の日数 ★146097(日)÷400(年) =365.2425(日)・・1年間の平均日数 この調整により平均年を365.2425日とし、3300年に約1日の誤差とした。 ★365.2425(日)−365.2422(日) =0.0003(日)・・・1年ごとの誤差 ★0.0003(日)×3300(年)=0.99(日) =約1(日)・・・3300年間の累積誤差 この365.2425日という値を算出したのはコペルニクスである。 B 平年および閏年のそれぞれにおける各月の日数は、グレゴリオ暦でもユリウス暦と同じである。 すなわち、1月、3月、5月、7月、8月、10月、12月は31日、4月、6月、9月、11月は30日で、2月は平年が28日、閏年は29日である。 C なお、3300年で生じることとなる約1日の誤差については、長年月の先には地球の運動の変化も考えられることから、その議論は後世に委ねることとされた。 |
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