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年を経て
浮き世の橋を 見返れば
さても危うく 渡りけるかな
【歌の意味】
今までの人生を振り返ってみれば、よくぞまあうまく生き延びてきたなあと感慨にふけり、安堵の気持ちに浸っている歌であります。
「もし、あの時に、あの人がいなかったら、今頃、どうなっていただろう」、「もし、あの時の事故で、自分が死んでいたら家族はどうなっていただろう」などと過去を振り返りますと、よくぞ壊れかけた危ない橋を無事に渡ってきたものよと、感慨にふけってしまいます。
なぜ、このように感慨深げに過去に思いを馳せるのかと言えば、人生はちょっとでも油断しますと、いつ落とし穴に落っこちてもおかしくなく、つねに運勢も悪いほうに悪いほうに流されやすい傾向があるからです。
だからこそ、人間は一定の年齢に達すると、過去を自然に振り返るようになって、安堵の気持ちを持ちたくなるのです。
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