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★ ジョセフ・ジュベールの名言 18世紀フランスの哲学者、思想家、エッセイスト。 生前は出版活動を行わず、主著『パンセ』は死後に発表された。
★ 人に教えることの難しさ あなたの持っている知識や技術を、誰かに教えようとしたことはありますか? また、誰かから教えを請われたとき、快く引き受けることができますか? 中には「自分のことで手一杯なのに、他人にものを教える余裕なんてない」という人もいるでしょう。 また、「せっかく教えようとしたのに、相手の飲み込みが悪かったから、教えるのが嫌になってしまった」なんて人もいるかもしれません。 人に何かを教えることは簡単ではありませんが、教えるという行為は相手のためだけではなく、自分のためにもなるのです。 ★ 教えることでともに高め合える 人に教えることの利点は三つあります。 ① 第一に、自分でも理解を深められるということです。 人に教えるためには、自分自身がそのものごとについて詳しく知っていないといけません。その知識をうまくまとめて、相手が理解しやすいように説明する必要があります。 その過程で、自分の理解をより論理的に、記憶の中に定着させることができます。 また、相手から質問されることも、自分自身が理解を深める助けになります。「初めて学ぶ人は、そこに着目するのか」という意外な発見ができるかもしれません。初心者らしい素朴な疑問から、思いもしない考え方が見つかる可能性もあります。 ② 第二の利点は、自分の気持ちを引き締められることです。 指導する立場になるのであれば、部下や後輩の前で恥ずかしいまねはできません。そう思うと自然に、ものごとに対して真剣に取り組めるようになります。 また、相手に対して具体的な例を出して説明するとき、多くの場合は「理想的な方法」について説明するでしょう。わざわざ手抜きの方法を教えるケースは、あまりないはずです。理想的な方法について説明するうちに、「自分もこうしなければ」と考えるのが普通です。 ③ 第三の利点は、自分の行いを、相手の成長を通して実感できるということです。 あなたの教えた相手が能力を高めて成長する。これは、自分が何かを成し遂げたという何よりの証拠です。 教えることで相手を育て、自分も成長する。さらに教えた相手がまた、周囲の人に技術や知識を教えていく。こうして、あなたの教えが広まっていくのは、何ごとにも代えられない成功体験です。 ★ 人のため、そして自分のために教える 中には人にものごとを教えることを面倒に思ってしまう人もいるようです。 しかし教えることをしなければ、あなたに教えを請いたい人から成長のチャンスをなくしてしまうばかりか、あなた自身のさらなる成長の機会をもうばってしまいます。 学びの効果を倍にするチャンスを、逃がさないようにしましょう。 |
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