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心こそ 心迷わす 心かな 心に心 心せよ 【歌の意味】 煩悩の強い心のために、生まれながらに自分に備わっている真我の心を苦しめるものよ。 その真我の心に、自分の中にあるニセモノの煩悩の心に迷わされるなと、訴えている歌ですね。 「利き酒の通」に言わせますと、日本酒の味は「@ 香り」、「A 色つや」、「B まろやかさ」、「C 味わい深さ」、「D あとに残らない」などが渾然一体となっているのが、上質の酒だそうです。 これを人間に当てはめますと、 @ 何かを言うわけでもないのに存在感があり、香りに該当します。 A 心身とも健康で、それが顔つきや色つやにあらわれている。 B 個性はありますが、カドがなく、人格がまろやかである。 C 付き合えば付き合うほど、豊かな心を持ち、おっとりした人柄に惹かれる。 D 別れたあと、なんとも言えないほのぼのとした気持ちにさせられる。 このように言い表される人なら、心に何のわだかまりもなく、日々を楽しく送っており、心に迷わされることもないでしょう。 |
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