|
何一つ とどまるものなき 世の中に ただ苦しみを止めて 苦しむ 【歌の意味】 世の中は常に流れて留まることを知らないのに、人間は苦しみをいつまでも抱いて、一人で苦しんでいる。早く手放して、いつまでも苦しまないことです。 かの鴨長明も方丈記の序段で 「ゆく川の流れは絶えずして しかももとの水にあらず よどみに浮かぶうたかたは かつ消えかつ結びて 久しくとどまりたるためしなし 世の中にある人とすみかと またかくのごとし」 と語っているじゃありませんか。 世の中は、刻一刻と変化して、二度と元の姿には戻れないと言っているのに、人間だけが、過ぎてしまった苦しみを手放さずに、後生大事に抱いているとは。 参考までに「人生を楽しむ180度逆転の発想」を掲載します。 あなたは、職場での人間関係、上司と部下との人間関係など、いろいろ複雑な問題を抱えておられるのではないですか。 あるいは、上司から無理難題を押し付けられて、上司の顔を見るのも嫌だと心で叫んでいるのではないですか。 あるいは、恋人と喧嘩して、このまま別れてしまうのではないかと、心配になっているのではないですか。 人間の悩みというのはその悩みとか問題から逃げよう逃げようともがいてみても、悩みや問題のほうがあなたを追っかけてきて、そんなに悩みを嫌わないでくれと、悩みのほうがあなたに親近感を抱いていますよ。 おそらくみなさんは、そういう悩みや問題を解決しようとして、真正面からガップリ四つで真剣に取り組んでいるのではないかとお察しします。 ここで、「人生を楽しむ180度逆転の発想」とは、人生はすべてお遊びであり、人や悩みは、あなたと遊びたいために、いろいろ演出したり、趣向をこらして、あなたに近づいているということを知ることから始まります。 上司があなたに無理難題を押し付けるのも、上司はあなたが好きで、あなたの遊び相手になって欲しいがために、いろいろ言ってくるのですよ。 言い換えれば、あなたは上司に遊んでもらっているのですよ。だから、あなたも上司をあまり毛嫌いせず、適当に遊んであげたら、上司はけっこう喜んでいるものです。 その他人生各般にわたる問題なども、問題のほうがあなたと遊んで欲しいがために、やってきて、あなたと遊んでくれているのですよ。 あんまり、問題を邪険に扱わず、遊び相手になってあげたらいいのですよ。遊び相手になってあげたら、きっといいご褒美が待っていると思います。 人生の悩みも問題も、あなたの遊び相手になってくれていることをお忘れなく。 |
|
|||
Copyright (C)2015. 古歌・辞世の歌・禅の言葉・名言・格言から生き方を学ぶ All rights reserved. |