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★ 趣旨 「両手を打ち合わせると音がするが、片手ではどんな音がするか、聞いてみなさい」ということで、つまり既成概念や常識にとらわれていては、新しい発想は生まれないという趣旨です。 この言葉は、江戸時代中期、禅を独創的に発展大衆化させた臨済宗(りんざいしゅう)中興の祖とされる白隠慧鶴(はくいんえかく)禅師(1686〜1769)の教えです。 直接の意味は「片手の音を聞け」となりますが、凡人にはなんのことかさっぱりわかりません。 ごくごく簡単に解釈すれば、「これまで当たり前だと思っていた自己の思慮分別を根本から覆し、ものごとの理屈や言葉を超えたものに、耳を傾けなさい」とでもいうべき言葉です。 既成観念を払い去れば、人の持つすべての迷いから解放されるのです。 私たちは、ものを見るのは「目」、音を聞くのは「耳」、においを嗅ぐのは「鼻」などという常識にとらわれて生活しています。 ですが、それでは「片手の音」は聞こえないかもしれませんね。 習慣やルールなどに縛られていては、新しい発想は生まれません。 ビジネスチャンスも、このような発想でつかみ取りたいものです。 |
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