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★ 趣旨 方便とは悟りへと導く、あるいは導かせる方法のことで、ときにはついていい嘘もあります。相手を思いやる嘘は、相手の悲しみや苦しみを取り除きます。 よく「嘘も方便」という言葉を耳にしますが、この言葉はもともと仏教の用語として使われていたものです。 「方便」は人を悟りへと導く、また導かせるものとして説かれています。 あなたは「プラシーボ(プラセボ)効果」という言葉を聞いたことはありませんか? これは医学の世界ではよくつかわれる言葉で、「偽薬効果」とも呼ばれているものです。 薬効として本来効く成分でない薬や、ただの栄養剤などを投与したにもかかわらず、患者の病気が快方に向かったり、または治癒するなどの効果のことをいいます。 患者の思い込みや信じる力が、痛みだけではなく、病気をも完治してしまうのです。 この現象こそが「嘘も方便」という例でしょう。 事実や本当のことだけが、けっしていつも相手のためになるのではないのです。 相手の状況をよく鑑みて、相手が苦しまないようにつく嘘は、ついてもいいはずです。 参考・・【禅をもっと身近に感じよう】 禅はライフスタイルそのもの! 心と体を整える「禅生活」のススメ! 禅僧は規則正しい生活の中で、自分の心身を整え、悟りの道を目指します。あなたも生活の中に禅を取り入れることで、心と体の調子を整えてみてはいかがでしょう。 規則正しい生活リズムは、ぜひ見習いたいポイントです。朝早く、決まった時間に起きて座禅を組み、夜は「夜座」を行ってから、毎日決まった時間に眠る。 あなたは、深夜までテレビをつけたまま夜更かししたり、休日は昼まで寝ているような生活をしていませんか? それでは脳が休まらず、肝心なときに頭が働きません。 次に姿勢。座禅を組むときはもちろん、それ以外のときでも、ピンと伸ばした背筋が大切です。姿勢が悪いと、集中力が乱れて、雑念が生じやすいものです。身体も体幹の筋肉が鍛えられ、代謝アップにつながります。 あまり「○○すると体にいい!心が休まる!」というように、利益を求めて頑張るのもよくはありませんが、とにかく行動してみるという姿勢は尊いものです。 けっして、難しいことではありません。
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