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春の夜の 闇はあやなし 梅の花 色こそみえね 香りやはする 【歌の意味】 夜の梅は姿や形は見えないが、良い香りを放つので、すぐわかってしまうよという趣旨です。 人間でも、魅力のある人物とか、悠々として落ち着いた人物に出会うと、何となく惹かれてしまい、そういう人間になってみたいなぁと思うものです。 そういう鷹揚で泰然自若とした人物は、この人が何も言わなくても、その人望や人徳によって自然に人が集まってくるものです。 その歌にあるように、姿や形はどうであれ、その人の魂から発せられるオーラが光り輝いているようなものです。 人間は一生の間にいろいろな人と出会いますが、何十年たった今も良い印象として忘れず、もう一度、「あの人に会いたいなぁー」と思える人は、そう、ざらにいるものではありません。 自分の考えに逆らった人、自分に損害を与えた人、生涯忘れられないくらいの苦々しい思いをさせられた人など、マイナスイメージの人には多数会うことはありますが、忘れられないくらいの爽やかな人、個性がないのが個性というような人には、めったに出会えるものではありません。 これが人の世というものか、さびしい限りではありませんか。 生活指針 @ 一度しかない人生を 意義あるものにするには、勇気を出して新しい世界にとびこむ。 A 研ぎ澄まされた感性の奥に潜むもの。それが天性の才能であり素質。 B 自分が求める内心の欲求は果たして何であるかを深く調べ、ひとたび決心したら、たちまち励む。 |
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