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気もつかず 目には見えねど いつのまにか 埃(ほこり)たまるは 袂(たもと)なりけり 【歌の意味】 誰も気がつかない間に、ポケットにゴミがはいっているという趣旨です。 自分が意識して、ポケットにゴミを入れる人はいないでしょうが、それでも、いつの間にか、ポケットにゴミが入っているものです。 このゴミは、実は @ 余分にモノを欲しがる欲求。 A モノ惜しみをする惜しみ心。 B ゆえなく人を妬む心。 C すぐに腹を立てる、狭い心。 D うぬぼれの強い自我。 E すぐ自慢する高慢心。 など、人間の心にゴミはたまるものです。 世間の手前、体裁が良くないので、自分では隠そう隠そうとしている醜い性質が、いつのまにか心の周囲にうずまいているとは、誰も気がついていないのではないでしょうか。 だから人間は万物のなかで一番 @ 澄み切った空にあこがれる。 A 美しい風物にあこがれる。 B 清らかな水にあこがれる。 C 高い山にあこがれる。 D じんかくはゃにあこがれる。 E たとえ外形だけでも、美男や美女にあこがれる。 などの心を、自然に持つのです。 |
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