|
★ 趣旨 筌とは漁に使う道具の一種ですが、魚を捕った後は、その道具のことは忘れなさいということで、つまり枝葉末節にこだわり過ぎると、本来の目的を忘れてしまうという意味です。 筌とは竹編みで作られた漁具のことであり、主にウナギなどの魚を捕る仕掛けとして使われているものです。 この禅の言葉の教えは、「筌はあくまでも魚を捕るための道具であって、魚が捕れたならば忘れてしまっても構わない」。つまり、「目的を達成することよりも、その過程であるはずの理論や理屈にとらわれてはいけない」ということを言っています。 たとえば、病気を治療するために薬を必要とするときがありますが、そのときは、どういう症状に効くとか、どれぐらい続けて飲んだらいいかなど、効能書きが大切であります。 ですが、病気が治ればもはや効能書きは要らないものです。 私たちの日常でも人生の大事なことを忘れ、枝葉末節にこだわり、執着していることがあるものです。気をつけましょう。 |
|
|||
Copyright (C)2015. 古歌・辞世の歌・禅の言葉・名言・格言から生き方を学ぶ All rights reserved. |